「NHKも見習え」の声の一方で慎重論も 英政府、BBCの受信料廃止を検討

 英政府が公共放送BBCのライセンス料(受信料)制度の変更を検討していると英紙ザ・タイムズ(電子版)などが伝えた。将来的に一律に徴収する方式を廃止し、インターネットの動画配信サービスのように利用するサービスに応じて料金が変わる課金制プランを採用する方向で検討されており、NHKの受信料契約が議論になる日本でも注目を集めている。

 BBCの受信料は年額154.50ポンド(約2万2000円)。カラーテレビでの視聴だけでなくインターネット番組の視聴などのサービスも含まれるためか、日本より割高に映る。英国のボリス・ジョンソン首相は昨年12月、BBCの受信料を廃止し、視聴形態に合わせた料金プランで受信料を徴収するようにすると示唆していた。この度、ジョンソン首相の周辺の話として“受信料廃止”が改めて報じられたことで、現実味が増したようだ。

 報道を受けて17日、日本のツイッターでも大きな話題になり「NHKもそうしましょう」「日本も見習おう」「NHKの好きな番組にだけ課金できるようにしてほしい」などと、日本でも同様の制度にしてほしいという声が多数あがった。過激なパフォーマンスで知られる「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首もツイッターで「日本の公共放送NHKはどうなる?」と関心を寄せていた。

 契約者だけが放送を見られるようにする「スクランブル化」を求める投稿も多かったが、日本政府は昨年8月、「公共放送としての社会的使命を果たすことが困難になる」としてNHKの放送のスクランブル化に否定的な見解を示している。

 一方、収益を上げる仕組みの違いから、NHKが英政府の検討する課金制を導入しても良い結果にはならないだろう、という慎重な意見も少なくない。ジョンソン首相とBBCが不仲であることに着目し「政権によるメディアへの恫喝ではないか」と疑問視するコメントもあったようだ。

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