軽減税率、闇営業… 今年の「新語・流行語」に景気減速の兆し

【経済インサイド】

 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表のスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が輝いた。令和の新時代を迎え、日本列島全体が明るい空気に包まれた今年ならではの言葉といえる。

 ただ、来年の景気に対して楽観視できるかというと、そうでもなさそうだ。みずほ証券の稲垣真太郎マーケットエコノミストは「今年の新語・流行語が景気減速を示している可能性がある」と注意を呼びかける。稲垣氏が、新語・流行語に選ばれた言葉を分析したところ、景気との間に一定の相関性が認められたという。

 稲垣氏は、東京工業大の奥村・高村研究室の「単語感情極性対応表」(約5万語を収録)を使って、新語・流行語に選ばれた言葉がポジティブな印象を与えるか、ネガティブな印象を与えるかを分析。その度合いによって、0~1のスコアを付けた。単語感情極性対応表に掲載されていない言葉は、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」で類義語を1000個抽出するなどして算出した。アルファベットや単語として成立していないものは算出していない。

 今年トップ10入りした言葉のうち、最もポジティブな言葉として評価されたのは、ゴルフのAIG全英女子オープンで優勝した渋谷日向子選手の愛称「しぶこ」。ポジティブな言葉にはこのほか「ワンチーム」、「令和」も入った。

 反対に、最もネガティブに評価されたのは、10月の消費税率引き上げとともに導入された「軽減税率」だった。吉本興業所属の芸人が反社会的勢力から金銭を得て問題となった「闇営業」、台風接近に伴って鉄道各社が実施した「計画運休」、高齢ドライバーによる相次ぐ交通事故で急増した運転免許の「免許返納」もネガティブな言葉に振り分けられた。

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