日産の内田誠新社長は社外出身の国際派「アライアンスで飛躍に惹かれ入社」

 「ルノーとのアライアンス(企業連合)で、グローバルに飛躍していた姿に魅了されて入社した」。厳しい経営状態のなか就任した日産自動車の内田誠新社長は、海外経験を中心にキャリアを築いてきた。

 同志社大神学部を卒業、日商岩井(現双日)を経て30代で入社し、“生え抜き”ではない。入社した平成15年、日産は資本提携したルノーから経営トップへ送り込まれたカルロス・ゴーン被告の辣腕(らつわん)で危機を脱し、本格的にグローバル企業に変革した時期だった。

 入社間もなく、アライアンス共同購買部門に着任。父親の仕事の関係で子供時代からエジプトなど国際経験も長く、商社のキャリアも含め「さまざまな環境に順応できるのが強み」と自任。英語力を生かし、各社の独立を保ちつつ、提携効果を深めてきた。異文化に接してきた経験から「尊重、透明性、信頼」の3つの言葉を大切にしている。

 ただ、前社長の不祥事からの急遽(きゅうきょ)抜擢(ばってき)でもあり、具体策や将来像の質問には「まだ描き切れていない。これから議論を尽くす」と歯切れの悪い場面も。「覚悟を決めて社長をやる」と語ったが、スピード感を持った成果が問われる。

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