キャッシュレス決済、各社の特徴は? 増税ポイント還元で脚光

 いよいよ始まった消費税増税。支払いを済ませてレシートを見ると、2%アップという数字以上に、気持ちが重くなる。そんなとき、ふと目に入るのが、レジのそばにある「キャッシュレス決済」「ポイント還元」といった表示。国は増税に合わせて、中小店舗で買い物するとき、現金以外で支払えば、代金の原則5%を還元する制度を始めた。どうすれば少しでもお得になるのか。「キャッシュレス元年」とも言われる中、さまざまな決済の方法とやりかた、還元の特徴をまとめた。(津川綾子)

シニアに浸透せず

 現金以外で支払う「キャッシュレス決済」のうち、おなじみなのが「クレジットカード」。そのほか、交通機関で使うSuica(スイカ)やICOCA(イコカ)などをはじめとした「電子マネー」、そして、スマートフォンにアプリを入れ、QRコードを表示して決済する「QRコード決済」などがある。

 今や切符代わりのSuicaなどの交通系電子マネーは分かっても、スマートフォンを使って決済する「QRコード決済」はシニア層を中心にまだ浸透していない。

 シニア向け女性誌「ハルメク」の「生きかた上手研究所」が今年3月、55~79歳の女性230人に、利用したことがあるキャッシュレス決済の手段について、複数回答で尋ねたところ、Suicaなどの電子マネーは96・5%でクレジットカードの89・6%を上回ったが、QRコード決済は8・3%にとどまった。電子マネーは券売機でカードに現金でチャージ(入金)するケースも多く、クレジットカードにどうしても「借金」の印象がつきまとう“現金世代”でも受け入れられやすいとみられる。

 ただ、「現金」では増税に伴う負担軽減策の恩恵は受けられない。あくまでもキャッシュレスで来年6月末までに支払った場合、店舗の規模などに応じて、5%か2%が還元されるという制度だからだ。

 還元の方法はサービスによってさまざま。後日の決済などで使えるポイントを付与するのが中心だが、一部のクレジットカードやQRコード決済では請求時や支払い時に実質値引きされる。

 QRコード決済はスマホという時点でハードルの高さを感じる向きもある。一方で小銭を用意したり、大金を持ち歩いたり、いちいちATMから現金を引き出す手間がなかったりと便利なことは事実。その上、増税の負担が緩和されるなら、スマホ導入も合わせて、やってみるのも一手だろう。

どれを選べば…

 では、数あるQRコード決済のサービスから、どれを選べばいいのか。

 お金にまつわる相談サイトなどを運営する「Money&You(マネーアンドユー)」の頼藤太希社長によると、ポイントは「生活圏内に使える店舗がどれくらいあるか」だ。QRコード決済では、銀行口座からお金を事前にチャージしておくか、クレジットカードと連携させ後払いで使う。

 「チャージしたお金は、使い切るのが大前提」と頼藤さん。大半は現金化できなかったり、現金化する際に手数料がかかったりするからだ。そのため、どれぐらい使う予定があるのか、近所の商店街や行きつけの店でどのサービスが使えるのか調べておくとよい。

 普段から利用しているサービスとのポイント連携も見逃せない。「楽天ペイは国のポイント還元と同時に、楽天のネットショッピングなどで使える楽天スーパーポイントもたまる」(頼藤さん)。クレジットカードとの連携で、クレジットカードとQRコード決済のポイントが二重取りできる場合もあるという。

 銀行口座からのチャージ形式で使っても、国のポイント還元に加えて、各社独自のポイントがたまることも。うまく活用できれば、増税前より生活費を節約できることもありそうだ。

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