日産新体制は「多様性」で勝負 記者会見詳報

 日産自動車の木村康取締役会議長、豊田正和指名委員長は8日夜、記者会見し、社長兼最高経営責任者(CEO)に内田誠専務執行役員(53)、最高執行責任者(COO)に三菱自動車COOのアシュワニ・グプタ氏(49)、副COOに関潤専務執行役員(58)を充てる人事を発表した。記者会見の一問一答は次の通り。

 --新体制決定が10月末より少し早くなった経緯は

 木村氏「なるべく早いほうがいい、早く決めようというのが全員一致の意見だった。全員の総意が、スムーズに形成された結果だ」

 --内田氏がリーダーにふさわしい理由は

 豊田氏「内田氏は海外経験が豊富だが、特に子供時代からあちこちの海外に住んでいた。加えて日商岩井出身で、そのあと日産、ルノー、東風汽車有限公司と多彩な経験があり、難しい時期のリーダーとしてふさわしい。3人ともヒアリング時、アライアンス(企業連合)が大事だから日産に入りたいと思ったと言っておられたが、とりわけ内田氏は『アライアンスに憧れて入った』と言っていた。また最大課題は、決断のスピードアップで、可能な限り権限委譲していきたいと言っていた」

 --現在、暫定トップに付いている山内康裕COOが選から漏れた理由は

 木村氏「新生日産ということが非常に大事だと考えた。そうしたイメージを強く出す体制を考え、こうした取り合わせになった」

 --副COOを置く理由は

 豊田氏「困難を乗り越え世界をリードする自動車会社になるには、多様性のあるリーダーシップを発揮することが望ましい。3人には共通点が3つある。国際人で、アライアンスを重視し、スピード重視の意思決定をしていきたいと考えている点。加えて、日本人の内田氏を、インド出身のグプタ氏、技術畑出身の関氏で支える体制が、困難を乗り越えるには一番いいということで合意を得た」

 --山内氏は来年1月以降はどうなるか

 木村氏「今後の議論。少なくともCOOなどのポジションではない。ポジションはほかにもいろいろある。少なくとも新体制が発足するまでは、山内氏がCEOだ」

 --前任の西川(さいかわ)広人社長が決めた中期経営計画は見直さないのか

 木村氏「最終的には新執行部がどう決めるかだが、中期計画は日産の計画。個人のタイトルがつくような概念でみられがちな会社だということは問題が多いと思っていた。日産の計画であり、これを達成すべくやっていくと思う」

 --なぜ3人体制か

 木村氏「強いリーダーシップが必要だという意見もあるが、今までの日産からすると、それとは裏腹の議論がある。集団指導体制で切磋琢磨(せっさたくま)をしていくほうが、透明性もあるし公正な判断ができると考えた」

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