消費税増税“混乱の瞬間”ルポ! 駆け込み買い、値上がり商品に絶句する人…

 消費税率が8%から10%に引き上げられた。9月30日夜から10月1日未明にかけて、繁華街では最後の駆け込み買いに走る人や、増税で値上がりした商品を見て絶句する人もいた。安倍晋三政権下で2度目の消費増税となったが、専門家は「ポスト安倍時代への不安はさらに大きく、将来的に税率30%に向かう恐れがある」と警鐘を鳴らす。(海野慎介)

 9月30日夜、東京・渋谷の大手家電量販店では午後10時の閉店間際、急いでヘッドホンを購入する会社員男性(23)の姿があった。「明日から増税なので、数円でも安く買えた方がいい」。駆け込みで間に合ったが、「(税金が)上がったらどうなるんだろう」と不安げな様子だった。

 大手レコード店では、大量のDVDをかごに入れる来店客も目についた。店員は増税についての問い合わせへの電話対応に追われている。

 増税対応のシステム切り替えによる影響も出た。普段は24時間営業の大手ファストフード店は夜間に閉店し、黒いブラインドが下ろされていた。入店しようとした女性3人は「マジでー!」と叫び声を上げる。その後も店を訪れてはきびすを返す客が相次いだ。

 増税30分前。個人経営のたばこ店のレジには行列ができ、多くの客はカートンで購入していた。

 日付が変わった後も、大手量販店ではすぐに10%への切り替えを実施しなかったことから、レジには“最後の最後の駆け込み買い”に30人近くが列を作り、大きな袋を抱える客も目立った。

 カラー剤を買った学生3人組は、レシートを取り出し「まだ8%だ」と喜んでいた。ただ、「なんで10%なんすかね。やっぱり国の年金とか、あるからっすか」と首をかしげた。

 増税後にコンビニを訪れた作業着姿の男性客は、たばこを買おうとカウンター奥の棚を見て、「マジで…10円上がってるし…」としばらく絶句していた。

 日常生活でも早速影響が出始めた消費増税。「最悪のタイミングでの増税となった」と指摘するのは、「リフレ派」の論客として知られる経済学者で上武大学教授の田中秀臣氏。

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