日韓歩み寄り困難 12日面談 対韓規制1週間

 日本と韓国の当局者は12日に面談し、日本側が輸出管理強化について説明する。日本側が「措置は安全保障上の脅威による輸出管理の見直し」と主張する一方、韓国側は「日本が国際的な貿易ルールに違反している」と措置の撤回を求める方針。双方の立場の隔たりは大きく、歩み寄りは困難な情勢だ。

 政府が管理強化を発動した背景にあるのは、3品目の韓国側での管理に関する不透明さだ。小野寺五典前防衛相は管理強化発動後のテレビ番組でフッ化水素の輸出について、「今まで韓国企業が『100欲しい』といったら100渡していた。しかし、工業製品に使うのは70くらいで残りを何に使うか韓国は返答しなかった」と説明した。

 管理強化の対象となった3品目はいずれも軍事転用が容易だ。フッ化ポリイミドとレジストはレーダーや戦闘機の素材として、フッ化水素についてはウラン濃縮工程やサリンなど毒ガスの製造のためにも使える。

 政府は使途不明の半導体材料が国連武器禁輸国・地域に流出する事態になれば問題だと判断。韓国に対して与えてきた優遇措置を取りやめ、個別の出荷ごとに申請する通常の輸出体制に戻した。ただ、3品目は日本企業が高いシェアを誇るうえ、それを使って韓国メーカーが作る製品は世界の完成品メーカーに供給されている。SMBC日興証券の丸山義正氏は「経済への影響を最小化する観点では、政府間の十分な対話が何よりも望ましい」と話している。(飯田耕司)

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