韓国学生の対日観 アニメに親しみも政府には反感  

 大阪府東大阪市の近畿大と韓国・ソウルの国民大、慶煕大の日韓3大学を対象にした学生意識調査の記述欄では、歴史、外交問題で韓国の学生が日本政府を批判する内容が目立った。日本文化への好感の一方、国家としての日本には歴史における「加害国」とする認識が強い。旅行やアニメなど日本に触れる機会は多いが、政治とは一線を画しているようだ。(石川有紀)

 韓国の2大学の回答者125人のうち66人が、「日本への親しみがある」と「日本政府を信頼できない」の両方を選んだ。好感と反感が同居している状況だが、ある学生は「旅行やアニメなどで日本に親しみがあるが、独島(竹島の韓国側呼称)、慰安婦問題などで日本政府の対応は信頼できない」と記述した。

 「日本政府を信頼できない」と回答した学生の記述欄には、「日帝の行いについて心から謝罪していない」や「政府レベルの謝罪が一度もない」などがあった。歴史問題で日本政府は歴代内閣による談話を引き継いでいるが、この事実を否定しているか、認識していないようだ。

 慰安婦問題や領土問題などを挙げ「歴史問題を歪曲(わいきょく)している」や「民主的ではない」との回答もあった。

 一方、「韓国政府を信頼できない」を選んだ日本の学生は、「大統領が替わるたびに主張が変わる」や「賠償金を何度も求めすぎだ」などと記述。繰り返される歴史問題への不信感がうかがえる。

 日韓関係改善のために政府や国民に求めることを問う設問では、韓国の学生からは日本政府に対し「過去を明確に認めることが必要」や「韓国を低く見ず、慰安婦問題の謝罪をすべきだ」など歴史問題での対日批判が多い。ただ「両国がきちんと歴史を認識し、盲目的な非難をやめるべきだ」との意見もあった。

 日本の学生の多くは、両国政府に対する意見として「国民関係を考慮し対話すべきだ」や「両国とも報道や教育が偏りすぎている」などと歩み寄りを求める内容。ただ、韓国側に対し「反日教育をやめるべきだ」とする回答もみられた。

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