日産、デジタル人材育成拠点公開 3年後500人目指す

 日産自動車は3日、車を制御するソフトウエアの開発人材の育成を行う「ソフトウェアトレーニングセンター」(神奈川県厚木市)を報道陣に公開した。車とデジタル面の双方の技術にたけた人材を自社育成し、他業種も含め開発競争が激化する次世代技術の素早く安全な投入をはかる狙い。

 平成29年11月開設の同センターでは現在、入社1年目の新人やIT業界からの途中採用者も含めた約30人が、日本人やインド人の講師のもと、7月末までの3カ月半、計480時間かけて学んでいる。車業界独自の仕組みや開発ツール、仏ルノーなど企業連合内の共通ルールといった基礎にはじまり、ソフト設計から試作、検証、統合、搭載までの全行程を経験。実車と同様のセンサー付きのラジコンなどを用いた動作テストで試行錯誤し、分業化された現場からは見えない全体像を理解させるという。

 自動運転など急速な高度化が見込まれるなか、日産は今秋に世界で初めてハンドルから手を離して高速道を走行できるシステムを投入するなど、先端技術の早期搭載を進めている。現在は計約150人の受講者を令和4年末には、ソフト開発にかかわる技術者のおよそ1割にあたる500人にまで増やす計画という。

 責任者の豊増俊一フェローは「ソフトウエアは競争力の源泉。車全体を理解した完成車メーカーが開発することで、革新的な価値を提供していく」と語った。

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