G20取材の海外メディア向けにツアー企画 「防災アプリ」活用して関西アピール

 総務省近畿総合通信局などが、大阪市で28、29日に開かれる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の取材で来日する海外メディア特派員を対象に、外国人向けスマートフォンアプリを通じ、関西の観光情報配信を試聴した上で実際にツアーを楽しんでもらう企画を実施することが12日、分かった。最大100人程度を募集し、近畿2府4県と岡山県で設定する11コースを提供する。アプリは平常時に観光情報を、災害時には防災情報を提供する仕組みで、G20サミットを機に関西の観光PRとアプリ普及の一石二鳥を狙う。

 ツアーは近畿総合通信局が企画し、日本旅館協会やJR西日本などが宿泊や輸送などで協力。交通費や宿泊費の一部を無料、もしくは割安で提供する。各コースには伝統旅館や高野山の宿坊などでの宿泊、琵琶湖周辺のサイクリングなどが組み込まれており、日本の風景や文化、郷土料理を体験できるようにする。

 参加希望の特派員はアプリをダウンロードして映像などを視聴した上で、希望するコースに取材の狙いなどを添えて応募する。ツアー参加後、自国向けに関西の観光情報を発信することが条件だ。アプリはもともと、外国人に災害情報を配信するために開発された。関西では昨年6月の大阪北部地震や9月の台風21号に見舞われた際、外国人への情報提供が不十分で混乱を招いたからだ。

 このため近畿総合通信局は各国大使館や関西の鉄道会社などと協力し、利用者の位置情報に合わせて必要な災害情報を複数の言語で配信できるアプリを計画。平常時には関西の観光情報などを配信することで、日本滞在中の外国人に日常的に利用してもらえるよう工夫した。今月20日から本格運用を開始する。

 近畿総合通信局は企画を通じ、外国人の訪問が少ない地域の観光誘致に役立つノウハウの蓄積も目指す。

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