スシローの人気ランキングを分析 「東西で違う1位」「エリア別の意外な売れ筋」

 全国に521店舗(2019年5月現在)展開している回転寿司大手スシローで、最も売れているネタは何か? 東日本と西日本で1位のネタが違うだけでなく、エリアによっても売れ筋に大きな差がある。また、お客の注文方法にも違いが見られる。

 スシローを運営するスシローグローバルホールディングス(HD)が公開している「FACT BOOK」は県民性を分析する上で参考になる“ネタ”の宝庫なので、中身の一部を紹介しよう。なお、調査結果は17年10月~18年9月までの集計分から抽出したものだ。

東京への出店を加速させているスシロー(出所:スシロー公式Webサイト)

東京への出店を加速させているスシロー(出所:スシロー公式Webサイト)

 まぐろとはまちが1位を競い合う

 1位のネタははっきりと東西で差が出ている。

 「はまち」(季節により「寒ぶり」や「ぶり」と表記されることもある)が1位なのは、北は新潟県から南は長崎県となっている。日本海や瀬戸内海に接している県がほとんどだ。加古川野口店(兵庫県加古川市)では、はまちの販売皿数が全国1位となっているが、同店ではお客の多くが2~3皿注文するという。はまちをどれだけレーンに流してもすぐになくなるため、他の商品を多めにレーンに流したところ、“副作用”で「えび」の販売皿数も全国1位になった。

 「まぐろ」が1位なのは北は青森県から南は沖縄県まで。こちらは、太平洋に面している県が多いのが特徴だ。総じて、西日本でははまちのほうがよく売れている。北海道だけは「サーモン」が1位だが、それ以外の都道府県はまぐろかはまちが1位となっている。

 その他挙げられるエリア別の特徴も紹介しよう。四国4県では総じて「たまご」の人気が高い。香川県と愛媛県ではたまごの販売皿数が4位、徳島県と高知県では3位にランクインしている。特に、高知潮江店(高知市)では、性別・年齢問わずたまごの人気が高く、ほとんどのお客が食べるため、レーン上のたまごを切らさないようにしている。

 特定の商品で「全国1位」の販売皿数を誇る店

 商品別で見たとき、全国で最も高い売り上げを誇る店舗を紹介しよう。

 愛知県のデパ地下や土産店などでよく「天むす」を見かけるが、三河安城店(愛知県安城市)では「えび天にぎり」が全国1位となっている。ショッパーズプラザ横須賀店(神奈川県横須賀市)では、米軍基地が近く、お客の約6割が基地関係者のため、揚げ物や炙り商品が人気だ。そういった影響もあり、同店では「たこの唐揚げ」の売り上げ数が全国1位となっている。

 金沢八景店(横浜市)では、「大学いも」の売り上げ数が全国1位だ。「レーンに流れている商品を楽しんでほしい」という店長の思いから、他店にはないほど大学いもを含めたさまざまな商品を流したところ、大学いもの販売数が伸びたという。

 「えびアボカド」が最も売れているのは松阪店(三重県松阪市)だ。リピーターが多いのが特徴で、優先してレーンに流している。店長のこだわりで、変色を防ぐためにアボカドを提供前にスライスしているという。

 訪日外国人には「サーモン」や「まぐろ」が人気だ。例えば、繁華街に位置する福岡親富孝通り店(福岡市)には多くの訪日外国人観光客が訪れる。同店が外国人観光客に提供するサーモンの皿数は全国1位だという。

 では、全国で最も人気の高いネタは何か? 1位はまぐろ、2位ははまち、3位はいくらとなっている。訪日外国人観光客にもまぐろは1番人気だ。

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