「平和」も「天安門」もダメ? LINEスタンプ禁止ワードにユーザー困惑

 コミュニケーションアプリのLINE(ライン)で、LINEオリジナルの人気キャラクターと好きなワードを組み合わせてオリジナルのスタンプを作る「カスタムスタンプ」(240円など)が11日に発売された。日本のほか台湾、タイ、インドネシアなどでも展開している。これまでにないユニークなスタンプだが、意外な“禁止ワード”にユーザー間で困惑が広がっている。

 カスタムスタンプに入力できるのは4文字まで。LINEのオリジナルキャラクターと「のお願い」などの短いワードが用意されている。例えば、そこに名前を入力して「山田のお願い」といったオリジナルのスタンプを作れる。

 LINEでは特定の名字や名前をデザインすることで用途を絞り、ターゲットへの訴求力を高める、いわゆる「名前スタンプ」が個人制作者などによって販売されている。LINE社はユーザー自身が名前を入力でき、何度でも変更できる“上位版名前スタンプ”のカスタムスタンプでこうしたニーズに応える。

 カスタムスタンプでは「ばか」「あほ」「ネトウヨ」など相手を罵倒する表現や、反社会的なワードを入力しようとすると「使用できない単語が含まれています」と表示されスタンプを作ることができない。だがリリース直後から「平和」「日本銀行」「原子力」などの一般的なワードまで禁止されており、ツイッターで「NGワードの基準が謎」などと困惑したユーザーのコメントが投稿された。

 人名では政治家の「安倍晋三」「習近平」「プーチン」「金正恩」「文在寅」などがアウト。カードやカードゲームの別の意味を持つ「トランプ(米大統領)」はセーフだったが「オバマ(前米大統領)」は使えなかった。一部のスポーツ選手や学術研究者の名前は使えるので、著名人の名前が一律でアウトというわけではなさそうだ。架空の人名でも特定の漫画・アニメを強く想起させるものは使えなかった。

 個人や団体などに配慮した対応だとしても、同じ企業名でカタカナ表記はセーフ、アルファベット表記だとアウトの場合があるなど、迷走している印象は拭えない。LINE社の広報担当者は「禁止ワードの基準は社外秘。ただ、公序良俗に反するワードは使えないようにしている」と説明する。カスタムスタンプに入力したいワードが使えるかどうか、購入前に確認する事ができるので、利用したい人は事前チェックが欠かせないようだ。

 また、中国でインターネット検索が厳しく規制されている「天安門」もアウトだった。

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