百貨店で改装ラッシュ 男性向け、インバウンド強化

 百貨店各社が今春、相次いで東京都内の主力店舗を改装オープンし集客力の底上げを加速させる。業界全体の総売上高はインターネット通販の台頭も受け、長期的に減少傾向にある。各社は改装により主力の女性向けに加え男性向けも大幅に強化。訪日外国人客(インバウンド)への対応も同時に進め、全方位のてこ入れで反転攻勢を仕掛ける。(柳原一哉)

 エイチ・ツー・オーリテイリングは14日、平成23年の開業以来初の大型改装を終えた阪急メンズ東京(千代田区)を公開した。約17億5千万円を投じた改装では、「ビンテージ」をテーマに古着や名品の復刻版など“大人の宝物”となりそうな商品をそろえたほかシューズ専門フロアも新設。「改装後1年間の売上高は25%増の約170億円を目指す」とした。

 伊勢丹新宿店メンズ館(新宿区)でも15年ぶりの大規模改装を終え16日にオープンする。パーソナルサービスの強化など改装効果で同館の31年度の売上高は29年度比1・6倍を見込んだ。

 2社が男性向けを強化するのは、主力の女性向けがネット通販やショッピングセンターなどとの競合にもさらされ販売が伸び悩むためだ。株高による資産効果や起業の成功で男性の高所得者が増加傾向にあり、各社は改めて男性市場でシェア確保を目指す考えだ。

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