自動車用特殊鋼値上げ トヨタ、部品各社支給分

 トヨタ自動車が2019年度上半期(4~9月)に部品メーカーへ支給する特殊鋼の価格を18年度下半期(18年10月~19年3月)より値上げすることが26日、分かった。特殊鋼はエンジンや駆動系の部品に使われる。市場価格の上昇を反映し、1トン当たり数千円引き上げる見通しだ。

 特殊鋼はトヨタの支給だけでなく、部品各社が市場で独自に仕入れる割合も多い。市場価格が上がる中、支給分の値上げが進まないとトヨタへの製品の納入価格も低いままとなるため、部品メーカーの業績を圧迫する一因になっていた。値上げは部品各社の収益改善につながりそうだ。

 トヨタと、鉄鋼業界を代表する新日鉄住金が26日までに値上げで合意した。車体の骨格などに使用する鋼板の価格は18年度下半期から据え置く。鉄鉱石や原料炭の価格が安定して推移していることを反映した。交渉力のあるトヨタは鉄鋼メーカーから有利な条件で鋼材を仕入れ、部品メーカーに供給。連動して部品の調達価格を抑えている。

 自動車に使う特殊鋼の価格決定を巡っては、鉄鋼メーカーの業界団体が昨年10月、「合理的な説明のない価格低減要請の禁止」などの実現に向けて、経済産業省に実態調査を求める要望書を提出していた。

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