一体何をやった? 今さら聞けないカルロス・ゴーン事件の真相

 それらの場所をグルグルと回るお金の流れを完全に把握することは、日本の国家権力である検察でも、至難の業なのです」(全国紙社会部記者)

 もう1つは、報道の問題もある。経済事件に詳しいジャーナリストの伊藤博敏さんが解説する。

 「ゴーン氏を逮捕した検察が、日本の新聞やテレビなどのメディアに“こんな不正がある”と都合のいい情報を小出しにしているからわかりにくくなる。さらに言えば、メディアは検察から情報が欲しいので、検察に不利になるような情報は取材で掴んだとしても報じません。そんな断片的で、偏ったニュースばかりなので、事件がよくわからないのも、無理はありません」

 ◆38度の熱で取り調べが中止に

 ゴーン被告と日産の関係は1999年にさかのぼる。当時の日産は赤字が膨らみ、ほぼ潰れかかっている状態。そんな窮地の日産を救ったのが、当時はルノー副社長で、日産COOも兼任したゴーン被告だった。

 「ゴーン氏は今、約3畳の東京拘置所の独房にいます。ベッドのある部屋に移してもらうなど、“特別待遇”されてはいるものの、毎日取り調べが続いています。日中は暖房が切られるため、冬の拘置所はとにかく寒い。9日夜には38度の熱を出したそうです」(前出・記者)

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