ゴーン容疑者出廷 仏紙「真の第一ラウンド」

 カルロス・ゴーン容疑者が8日、逮捕後初めて東京地裁に出廷したニュースは、海外メディアも詳報した。フランス国営テレビは8日、朝のトップニュースとして東京から中継し、「彼は容疑に対する無実を主張した。日産自動車の再建に対する彼の貢献を思い出させようとした」と伝えた。

 同テレビは、法廷のイラストとともに「ネクタイを締めず、顔はやせこけ、手錠をはめられていた」とゴーン容疑者の表情を報じた。仏公共ラジオは、弁護人が外国特派員協会で行った記者会見について、「勾留期限を11日に控え、世論に訴えて検察側の勾留理由への説得力を失わせようとする戦略だ」と評した。仏フィガロ紙(電子版)は、今回の出廷は事件をめぐる「真の第一ラウンド」だとの見方を示した。

 一方、ペニコ仏労働相は民放テレビのインタビューで、「(有罪が確定するまでは)推定無罪の原則を尊重すべきだ」と訴え、ゴーン容疑者は現在も仏自動車大手ルノーの会長であることを強調。「ルノー、日産の連合に留意せねばならない。多くの雇用がかかっており、経済、社会の両面で重要な問題だ」と述べ、事件に関わりなく、両社の連合は維持すべきだという立場を示した。

 米CNNテレビなどは、勾留延長が可能な日本の刑事司法システムが容疑者を強制的な自白に追い込んでいるとの批判的な見方を伝えた。(パリ 三井美奈、平田雄介)

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