ファーウェイ幹部逮捕 違法な金融取引に関与か HSBC利用

 【ニューヨーク=上塚真由】カナダで逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟(もう・ばんしゅう)容疑者について、ロイター通信は6日、米当局が違法な金融取引に関与した疑いで捜査していると報じた。米国による対イラン制裁を回避するための仕組み作りに関わった疑いがあるという。

 孟容疑者は米当局の要請により、バンクーバーで1日に逮捕された。米当局はカナダ政府に身柄の引き渡しを求めているが、中国が釈放するよう両国に要請し外交問題に発展している。

 ロイター通信によると、米当局は少なくとも2016年から、対イラン制裁に違反した疑いで華為への捜査を続けてきた。最近になって、イランとの違法取引に英銀行大手のHSBCを利用していたことが判明したという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、HSBCが華為による疑わしい金融取引を把握し、米当局に報告したと報道。HSBCは今回の捜査対象には含まれていないとしている。

 またロイター通信は、トランプ米大統領が1日にアルゼンチンで行われた米中首脳会談前に、孟容疑者の逮捕をカナダに要請した件について知らされていなかったと報じた。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、米公共ラジオ(NPR)に対し「(自分は)事前に知っていた」と明かす一方、トランプ氏については「分からない。司法省からの報告は多く、大統領に全てを報告するわけではない」と述べるにとどめた。

 カナダのトルドー首相は6日、逮捕に関する情報を数日前に把握していたとした上で「政治的な関与や干渉はなく、捜査当局が判断した」と述べ、司法判断に委ねる考えを示した。

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