スバル、収束見えない不正 生産計画に波及 「終結宣言」も予断許さず

 不正とリコールを合わせて品質問題ととらえると、経営に深刻な打撃を与え始めた。31年3月期の国内生産台数を当初計画から1万6千台引き下げ、品質管理を徹底する方針だが、北米など需要が堅調な地域への輸出が減れば、販売の機会損失も生じそうだ。

 中村氏は問題の背景に、「急成長のひずみがある」と話した。同社は、北米での販売が牽引(けんいん)し、24年3月期から30年3月期までに世界販売台数が約7割増えた。業容の拡大に法令順守意識の醸成などが間に合わなかった可能性がある。

 スバルは今月2日に終日、国内の生産ラインを停止し、10月下旬以降、不正がないことを再確認したという。中村氏は終結宣言で、経営を通常モードに戻したい思いをにじませたが、社外チームに依存した調査に基づく再発防止策は危うさもはらみ、実行できなければ経営責任を問われる正念場を迎えた。

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