関西地銀、進む「通帳レス」コスト削減と利便性向上へ

 関西の地方銀行で、通帳の代わりにインターネットで入出金を管理する「通帳レス」を積極的に導入する動きが広がってきた。業務やコストの軽減につながることに加え、ネットで手軽に明細を確認できる利便性が顧客に浸透してきたことがある。銀行側はITを活用した金融サービス「フィンテック」の本格化を見据え、特典や付加機能の拡充などで通帳レスの普及を目指す。(大島直之)

 銀行は通帳1冊あたり年間200円の印紙代を負担している。低金利による収益悪化に苦しむ銀行が多いなか、発行する通帳が減れば、コスト面でのメリットは大きい。

 近畿大阪銀行の中前公志社長は「通帳そのもののコストだけでなく、新しい通帳を管理、保管するためのスペースも減らせる」とコスト面以外のメリットも強調する。

 また、顧客側の変化も通帳レスへの流れを後押ししている。近年、ATM(現金自動預払機)やインターネットバンキングで入出金、残高照会などの取引が増えており、店頭を訪れない顧客も増えている。銀行にとっては、導入に理解が得られやすい環境が整っているという。

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