パナソニック、ミャンマーの学校に太陽光発電 教室、寮に「明るくなって勉強しやすい」

 パナソニックが電気が通っていないミャンマーの村に太陽光発電・蓄電装置を寄贈した。無電化地域の問題解消で、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に掲げられた貧困解消などの課題解決に貢献する一方、設備の保守、維持は地域で行ってもらい、自立につなげるのが狙い。

 今年5月、ミャンマー最大の都市、ヤンゴンから西に約80キロ離れた人口約1800人のベービンセンナ村にある学校にソーラーパネルと蓄電装置が設置された。太陽光発電で蓄えた最大3キロワットの電気を、約600人の生徒が教室、寮などの明かりに使っている。

 村の学校は日本の小学1年生から高校1年生までに相当する10年制。最高学年10年生で、大学入試を控えるコー・リン・マウン君(16)は「明るく、静かになって勉強しやすい」と笑顔を見せた。従来の発電機では稼働音が大きく、夜間や薄暗い雨期は勉強の妨げとなっていた。また、電力消費の多いパソコンを使った授業などで不便を強いられていたといい、電源供給装置でその悩みを解決できた。

 ミャンマーの電化率は向上しているが、2015年時点で34%。政府は30年までに100%達成を掲げている。だが、村は雨期になると陸路が絶たれ、船で川を渡らないとたどり着けない僻(へき)地(ち)だ。電化は都市部が優先されており、今回の装置は初めての安定的な電源になっている。

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