AI、自動運転…自動車メーカー、次世代車開発へ人材獲得激化

 自動車大手の技術者はもともと、エンジンなどを扱う機械工学系の人材が中心。これまでの延長線上にない技術開発には、異業種からの採用も重要だ。日産自動車も29年度、新卒を上回る820人を中途採用しており、人材獲得競争は既に過熱気味となっている。

 AIなどに照準を定めた態勢づくりも活発化している。ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所(埼玉県和光市)は28年、東京・赤坂にAIの研究開発拠点を開設。大学や研究機関が集まる都心部で、国内外の技術者との連携を強める。

 トヨタ自動車も今年3月、デンソー、アイシン精機との共同出資で自動運転技術を開発する新会社を東京都文京区のトヨタ東京本社内に設立。3社の社員約300人で発足し、国内外から技術者を集め、1千人規模に拡大する。

 技術者の転職支援を手がけるメイテックネクスト(東京)では、IT、AI関連の開発に携わる人材の求人数が、約2年前と比べて4倍に膨らんだ。

 ただ、自動車メーカーが目を付ける技術者には電機のほか、ITを活用した金融サービス「フィンテック」への対応を急ぐ金融機関も熱い視線を注いでおり、人材の獲得は一筋縄ではいかないのが実情だ。(臼井慎太郎)

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