財務次官レースにダークホース浮上 官邸・霞が関で存在感増す某庁のあの人

 【経済インサイド】

 かつての威光は衰えたものの、霞が関を代表する官庁である財務省。事務方トップの財務事務次官はまさしく「官僚中の官僚」といえる。その次官人事をめぐり、永田町・霞が関界隈(かいわい)で、新たな候補がダークホースとして取り沙汰されている。金融庁の現長官である森信親(のぶちか)氏(59)だ。旧大蔵省から分離された金融庁は財務省とは兄弟のような関係にあり、横滑りが実現すれば前例のない“仰天人事”といえるが、噂話と一笑に付すことのできない事情もある。

菅長官の厚い信頼

 昨年6月に就任した現・財務次官の佐藤慎一氏は主税局長から35年ぶりに直接昇格した。佐藤氏は昭和55年入省で、後継候補は57年入省の福田淳一主計局長が省内で有力視されてきた。

 現在、霞が関の幹部人事は縦割り行政を排除し、政治主導を実現するため、政府の内閣人事局が一元的に管理する。新たな次官を決める際は各省が候補を提出するものの、官邸の意向が反映される。

 ただ、「菅義偉官房長官がイエスと言わないと通らないのが実態」(政府関係者)と見る向きは多い。

 次期財務次官について、財務省内の持ち上がりではなく、森氏の横滑りが真実味を持って語られる理由もそこにある。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ