【主張】立皇嗣の礼 「男系継承」の流れ明確に

 秋篠宮殿下が皇位継承順位1位の皇嗣になられたことを内外に示す立皇嗣(りっこうし)の礼が、8日に皇居で執り行われる。

 皇嗣になられたことに改めて心からの感謝とお祝いを申し上げたい。

 令和の皇位継承に伴う一連の行事の最後を飾る大切な式典である。

 天皇陛下が、皇太子相伝の壺切御剣(つぼきりのぎょけん)をお授けになる。「立皇嗣宣明の儀」では、菅義偉首相ら三権の長をはじめとする内外の代表が皇嗣になられたことを寿(ことほ)ぐ。

 立皇嗣の礼の後には大切な課題を解かねばならない。皇位の安定的な継承の方策を整えることである。秋篠宮殿下より若い皇位継承権を持つ男性皇族は長男の悠仁親王殿下しかおられないからだ。

 踏まえておきたいのは、天皇陛下の次に即位される資格があるのは皇嗣の秋篠宮殿下であり、その次は悠仁親王殿下である、という継承の流れが、立皇嗣の礼で改めて明確になるという点だ。

 これは皇位継承の大原則である男系(父系)継承と合致する。譲位特例法第5条は皇嗣について、「皇室典範に定める事項については、皇太子の例による」と規定している。

 継承順が定まっている当然の事実を忘れたのか、安易に「女系天皇」を求める議論があるのは極めて残念だ。「女系天皇」は別の王朝をつくるに等しく、126代にわたり一度の例外もなかった皇位継承の伝統を壊してしまう。

 男系継承の原則が非皇族による皇位の簒奪(さんだつ)を防ぎ、皇統と国家、社会の安定を守ってきた。君主の位がどのように受け継がれるかは、その正統性、永続性に関わるため、伝統を踏まえることが最も大切である。

 菅首相は4日の衆院予算委員会で、安定継承策の検討について「皇位の継承の維持は国家の基本にかかわる重要な問題だ。男系継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえながら慎重かつ丁寧に行う必要がある」と述べた。

 菅首相が男系継承の重みに言及したことを歓迎する。

 その大切さを国民に分かりやすく伝えるためにも、秋篠宮殿下、悠仁親王殿下へとつながる継承の流れを守ると菅首相が表明することが望ましい。その上で、今も親族として皇室と交流する旧宮家男子の皇籍復帰を本格的に検討してもらいたい。

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