【外信コラム】韓国、不買運動 「ご都合主義」の指摘も…かけがえのない日本の存在

 韓国で8月、消費者の75%が依然、日本製品の不買運動に参加しているとの調査結果が発表された。昨夏の日本の輸出管理厳格化に反発し、盛り上がった不買運動だが、今後も続けるとの回答も70%に達した。

 長続きの秘訣(ひけつ)は「ご都合主義」にあるとも指摘されている。ビールや文具など、韓国製の「代替品」がすぐに手に入る日本製品は格好の不買の標的となるが、カメラなど日本製以外では替えが利きにくい商品は、最初から不買のターゲットとみなされない。

 新型コロナウイルス対策の巣ごもりと相まって世界的ヒットとなった任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」も飛ぶように売れた。代替の利かない商品とみなされたのだ。

 こうした中、保守系紙は、与党議員らが日本のアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の画像を使ったり「銀河鉄道999」の登場人物に扮(ふん)したりして広報活動していたことを報じ、「ノー・ジャパン」の旗振り役をした与党がいかがなものかと論じていた。

 韓国でも韓国語のタイトルで放映され、子供たちの心をつかんだアニメだ。与党議員にとっても代替の利かない思い出だったのだろう。不買騒動は、日本のアニメや一部商品がいかに韓国人にとって、かけがえのない存在かを図らずも教えてくれた。(桜井紀雄「ソウルからヨボセヨ」)

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