カルロス・ゴーン被告 いつまで逃亡するつもり?

【ニュースの陰影】

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)は長く、日本経済のグローバル化を象徴する存在であった。日本企業の閉塞(へいそく)を打破する黒船のように乗り込んできた経営者が、楽器ケースに隠れて逃亡するというような展開を、誰が予想できただろう。

 「私はいまレバノンにいる」という映画のような声明はメディアのほか、政府や日産など関係者を仰天させた。カリスマ経営者から被告人、さらに逃亡者へとキャラクターを次々変えるゴーン被告は世界を股にかけたトリックスターだ。特異で多面的なキャラクターは世界をひっかき回し、ゴーン被告を通して日本や時代を語る言説が海外メディアにあふれた。

 米紙ニューヨーク・タイムズは「取り調べの可視化導入などわずかな改革以外、日本の司法制度は何十年も変わっていない」として、検察の強い捜査権を批判する論考を載せた。エール大教授は米メディアで、カナダで拘束された華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟被告も例にあげ、保護主義の高まりと海外にいる企業重役の身の危険を論じた。

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