【iRONNA発】二階派合流の政治家・細野豪志に同情する 上久保誠人氏

 だが、この件について細野氏を「節操がない裏切り者」とバッシングするだけでいいのか。親の地盤を引き継ぎ、若くして議員になって、自民党の「当選回数至上主義」という年功序列システムの中で早く出世できる世襲議員よりも、一代で政治家になった人物の方が、時に「節操がない」「裏切り者」とされる行動を取ってでも、「生き馬の目を抜く」政界で生き残りを図るのが難しいのは明らかであろう。

 細野氏の二階派入りは、選挙制度、有権者の政治意識、自民党のキャリアシステム、未熟な野党など、日本政治の構造的な問題を考える契機にすべきである。

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【プロフィル】上久保誠人氏

 かみくぼ・まさと 立命館大政策科学部教授。昭和43年、愛媛県生まれ。早稲田大第一文学部卒、英ウォーリック大大学院政治・国際学研究科博士後期課程修了。伊藤忠商事、早大非常勤講師などを経て現職。専門は国際政治経済学。著書に『逆説の地政学』(晃洋書房)。

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