「おつりがありません」カード払い当たり前の韓国では、店員もこんな感じです

 「おつりがありません」。外食や買い物の際、五万ウォン札を出すと、しょっちゅうこう言われる。店員らは悪びれることなく、即座に「カードはありますか」と聞いてくる。

 五万ウォン札は韓国で最高額紙幣だが、日本円では5千円前後にあたる。つりを用意しないとはサービス業としていかがなものかとムッとするが、文句を言っても仕方ないので、クレジットカードを差し出す。

 周囲を見渡すと、現金を使う人はあまり見かけない。コンビニでガムを買うにも、小さな食堂でのり巻きのキムパプを買うにも大半がカードでピッと支払う。日本では主流の「現金主義者」は韓国では少数派だ。

 スマートフォンで商品の宅配や食事の出前を注文し、注文時にサッと電子決済してしまうのも日本以上に盛んだ。

 現金払いに比べ、電子決済の方が金額を気にしない傾向があり、経済の活性化にプラスになるとの分析がある。周囲の韓国人も金払いがいいように感じる。外食などはいまや日本より割高な中、知人らは昼食代に1万~2万ウォンかかっても躊躇(ちゅうちょ)なく、カード払いする。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の経済政策は迷走気味でさんざん非難されているが、結局のところ、国民の旺盛な消費活動が韓国経済を下支えしているのかもしれない。(桜井紀雄「ソウルからヨボセヨ」)

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