ケイト・スペードは「大人への入り口」ブランド

 ニューヨーク在住デザイナー、ケイト・スペードさんの自殺のニュースは、米国の女性たちに大きなショックを与えた。

 25年前にブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げ、家賃がまるごと飛ぶような欧州の高級ブランドとは違って手頃な価格のバッグなどを展開し、おしゃれを身近に日常のものに定着させた。

 たかがバッグと侮るなかれ。米国人女性には「大人への入り口」(米誌)となるブランド。チェルシー・クリントンさんが「大学生のときに祖母に初めてのケイト・スペードのバッグを買ってもらった」とツイッターに書き込むなど、「ファーストバッグ」の思い出を語る人が続出。本人は約10年前にデザイナー職を離れていたが、訃報を受けて再ブームが起きている。

 先日、アッパーイースト地区の店舗を訪れると、訃報を知らせる黒い紙が張られ、立ち止まって見つめる人の姿も。今も若者のブランドデビューに欠かせないようで、買い物客の50代の女性は「18歳の娘の高校卒業プレゼントにバッグを買いに来た」と話していた。

 20代の頃、携帯ケースから名刺入れ、化粧ポーチなど身の回りのモノを買いそろえたファンの一人。カラフルで遊び心があるデザインを見て、あの頃のうれしさや興奮がよみがえってきた。(上塚真由「アイ・ラブ・ニューヨーク」)

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