俳優の石原さとみがヒロイン如月弥生を演じる連続ドラマ「ポリティカルパン」(フジテレビ系、毎週水曜午後10時~)の第2話が14日に放送される。初回(7日放送)では、使途が公開されない官房機密費を盗み出そうとする弥生が、政治家一族の娘を衆院選に担ぎ出し、政界への潜入を狙った。第2話では、その娘と兄の選挙戦が本格化。資金力と組織力で勝る兄に対し、弥生たちは厳しい選挙戦に挑む。兄妹対決を通じて、選挙の裏に潜む「ポリティカル・マネー」の問題も浮かび上がる。
「ポリティカルパン」第2話(10月14日放送予定)【あらすじ】
首相官邸内の金庫に眠る官房機密費を盗み出すため、弥生は元首相・小早川士郎(草刈正雄)の娘である雅(河合優実)を衆院選に担ぎ出した。「謎の情報屋」乾(渡部篤郎)を仲間に引き入れ、政界への潜入を狙う。
雅が出馬する千羽17区は、もともと小早川家が代々受け継いできた地盤で、国自党の公認候補として雅の兄・颯(寛一郎)の出馬が決まっていた。与党の後ろ盾を得て、潤沢な資金と組織力を持つ颯に対し、雅は金も組織もないまま選挙戦に挑むことになる。兄妹の対決は、雅の参謀として暗躍する弥生と、颯の支援に駆り出された国自党の「金庫番」の夏目将門(高橋一生)による、もう一つの戦いでもある。
そんななか、雅と颯は、無所属候補の八巻徹(吉田ウーロン太)とともにネット番組へ出演。そこで2人は泥沼の兄妹ゲンカを繰り広げ、これをきっかけに、選挙の裏に隠された「ポリティカル・マネー」の存在が浮かび上がってくる。
「ポリティカルパン」初回ストーリー展開【振り返り】
第1回では、増税や物価高に苦しむ人々の一方で、使途が公開されない官房機密費が政界で動いている実態が浮かび上がる。弥生は、政治の金を盗むため、政治家一族の娘を衆院選に担ぎ出す。世襲や選挙制度への疑問も交錯するなか、金と権力がものをいう政治の世界に、弥生たちが挑むことになる。
【以下、ネタバレ】
ニッポニアを襲う増税や物価高の影響で、弥生の行きつけの食堂も閉店に追い込まれた。泥棒仲間のルイ(コットン・きょん)とともに、弥生は盗みの稼ぎもままならない不景気を嘆く。そんななか、テレビでは元有名政治家の樺島響子(余貴美子)が、使途の公開義務がない官房機密費の存在を糾弾していた。政治の中枢・永谷町に大金があると知った弥生は、「お宝見つけた」と目を輝かせる。
国自党の議員食堂では、夏目と甥の花園銀二(JO1・川西拓実)も同じ番組を見ていた。銀二がスキャンダルになるのではと尋ねると、夏目は「マスコミが追いかけない。追いかけなければ続報が出ない。出なければ、忘れられる」と冷静に説明。「有権者のほとんどは、政治に興味がない」と続けた。
官房機密費を盗む放送を探す弥生は、「パウロ」と呼ばれる男(渡部)に近づき、政界に通じる情報屋を紹介してほしいと頼む。パウロは官房長官室が「ニッポニアで2番目に警備が厳しい場所」だとして呆れつつ、「金を盗みたければ国会議員になれ」と助言した。
弥生が目をつけたのは、士郎の娘・雅。名門の政治家一族に生まれながら、夜遊びを繰り返す無職の雅。弥生は彼女をクラブから連れ出し、酔った勢いで「国会議員に、おれはなる!」と宣言する様子を動画に収めた。翌日、正気に戻った雅は出馬を拒むが、弥生が幼い頃から夢見てきた「世界を股にかける大泥棒」への思いを聞き、心を動かされる。「大好きな人たちが少しでも楽に生きられるように、大泥棒になってみんなにお金をあげたい」という弥生の言葉を受け、雅はきたる衆院選への立候補を決意した。
弥生は、パウロの正体が情報屋の乾であると見抜き、「一緒に盗みませんか、政治の金」と協力を持ちかける。乾も「政治を盗む、だったら面白いかもな」と応じ、弥生と雅の選挙戦を支えることになった。乾が狙いを定めたのは、小早川家の地盤である千羽2区。一票の格差を是正するため、次の衆院選では同区が分割され、新たに千羽17区ができた。父・士郎が2区から出馬する一方、17区では雅の兄・颯が立候補することになっていた。乾は雅を17区から出馬させ、兄の議席を奪う計画を立てる。
家族に内緒で立候補の届け出に向かった弥生と雅は、同じく手続きに来ていた颯と夏目に遭遇。経理局長を務める夏目は、官房機密費にも近い。雅との関係を尋ねる夏目に、弥生は「もしかして、私に興味あります?」と切り返し、夏目も「ありますね」と答えた。
雅の出馬を知った士郎は家族会議を開き、「利用されるな。利用する人間になりなさい」と諭すが、雅は、かつてゲーム制作者を夢見ていた颯こそ、父に利用されているのではないかと反論。「私が政治家になったら、世襲を止める。選挙制度を改革する」と宣言する。
その頃、内閣官房長官室では、本棚の裏に隠された金庫から1億円の官房機密費が運び出されていた。札束は白い封筒に小分けされ、士郎の秘書・木内賢明(古舘寛治)から「季節のあいさつ」として関係者に配られていく。選挙には、供託金300万円を含め、約2000万円もの費用がかかる。潤沢な資金を背景に選挙を有利に進める与党に対し、弥生と雅は厳しい戦いに挑もうとしていた。
「ポリティカルパン」とは?
連続ドラマ「MIU404」や映画「ラストマイル」などで知られている野木亜紀子氏が脚本を手がける「怪盗エンターテインメント」。架空の国「ニッポニア」を舞台に、主人公の“女ルパン”こと如月弥生が政界に潜入し、不透明な政治の金を盗み出していく姿を描く。石原と野木氏がタッグを組むのは「アンナチュラル」以来、約8年ぶりとなる。