衆院予算委、与党が13日の締めくくり質疑提案 国民幹事長、16日採決なら賛成

衆院予算委の冒頭、東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげる議員ら=3月11日午前

与野党は11日の衆院予算委員会理事会で、令和8年度予算案の締めくくり質疑を13日に実施する日程を協議したが、折り合わなかった。予算案の3月末までの成立を目指す与党が提案し、野党は審議が不十分だと反対した。週明け16日に参院で実質審議入りすることにも野党は反発しており、衆院での予算案を巡る与野党攻防は激化している。

8年度予算案は2月27日、衆院予算委で実質審議入りした。例年、衆院での審議は1カ月程度行うが、与党は今年度内の成立を目指して約2週間に圧縮させる構えだ。11日の理事会後、中道改革連合の長妻昭・野党筆頭理事は記者団に「近年で最低の質疑時間になる」と与党を批判した。

野党は与党が過半数を持たない参院での抵抗を強めている。立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は11日、自民党の磯崎仁彦参院国対委員長と国会内で会談し、与党が13日に衆院で予算案の採決を強行すれば、16日から参院で実質審議に入るのは難しいと伝えた。

これに先立ち、野党各党の参院国対委員長らは関口昌一参院議長と面会し、充実審議を求めた。

10日に自民から月内成立への協力要請を受けた国民民主党は11日、幹部が集まり対応を協議。榛葉賀津也幹事長は自民の鈴木俊一幹事長に対し、衆院で13日に採決する場合は賛成できず、16日なら賛成すると伝えた。鈴木氏は持ち帰った。関係者が明らかにした。

与党は衆院で3分の2超の議席を持つが、参院では少数与党のままだ。衆院と参院では与野党の力関係が逆転しており、与党は参院審議を見据えて一部野党の取り込みを目指す。自民閣僚経験者は「13日の衆院通過の方針は変わらない」と強気な姿勢を見せた。(深津響、林利昭)

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