フジテレビ問題で第三者委が報告書 中居正広氏の元フジ女性アナへの「性暴力」認定 「業務の延長線上」における重大な「人権侵害」

記者会見で調査報告書について説明する第三者委員会の竹内朗委員長(中央)=31日午後、東京都港区(撮影・斉藤佳憲)

元タレント、中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発したフジテレビの一連の問題を巡り、第三者委員会は31日、調査報告書を公表し、東京都内で会見を開いた。第三者委は、女性は当時フジのアナウンサーだったとし、トラブルを「『業務の延長線上』における性暴力が行われ、重大な人権侵害が発生した」と認定。発生後の同社の対応を「経営判断の体をなしていない」と厳しく指摘した。

98媒体265人の報道陣が集まる中、会見には第三者委の竹内朗委員長ら各弁護士が出席。第三者委の調査は約2カ月にわたり行われ、報告書は273ページに及んだ。

中居氏と被害女性とのトラブルは2023年6月2日に発生し、2人の間で示談が成立。第三者委は調査にあたり、両サイドに守秘義務の全面解除を依頼し女性側は応じたが、中居氏側は拒否。この部分以外で双方がヒアリングに応じた。

フジ問題を受けて作成された第三者委員会による調査報告書=東京都港区(撮影・斉藤佳憲)

女性が被害に遭った日に中居氏はショートメールで「メンバーの声かけてます」と食事に誘ったが、実際には誰も誘っておらず。中居氏のマンションで2人で食事する同意を得たが、「中居氏はフジにとって有力な取引先で(双方には)圧倒的な権力格差があった」ことから、女性が誘いを断ることは困難だったと指摘。女性はマンションで性被害を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した。

フジ社員の関与は否定。だが、同社の業務の延長線上における性暴力だったと断定した。

一方、フジの対応は、港浩一前社長ら幹部が事案を「プライベートな男女間のトラブル」と即断し、「性暴力に対する無理解と人権意識の低さが見て取れる」と指弾。同社社員が中居氏からの依頼で、被害女性に見舞金名目の現金100万円を届け、弁護士を紹介したことは「女性に対する二次加害行為」と述べた。

第三者委は「日枝(久)氏が組織風土の醸成に与えた影響は大きい」と説明。その上で「ハラスメントに寛容な企業体質は、役職員全員の日々の言動から形成された」とした。

あなたにオススメ

©2026 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL Inc. All rights reserved.