自民党の生稲晃子外務政務官(参院東京選挙区)は21日の衆院外務委員会で、東京・九段の靖国神社を参拝したことがあるかを問われ、「政務官就任後、参拝したことはない。就任以前に国会議員として参拝したことがあるか否かについては、現在の立場にかんがみ、お答えを差し控える」と述べた。生稲氏は同様の答弁拒否を繰り返し、質問した日本維新の会の西田薫氏は「一体誰の顔色をうかがっているのか」と批判した。
「現在の立場とはどういうことか」と問われた生稲氏は、「国務大臣等が私人の立場で靖国神社を参拝することについては、個人の信教の自由に関する問題であり、政府として立ち入るべきものではないというふうに考えている。その上で靖国神社の参拝については、私自らが適切に判断をする」と述べた。西田氏は「全く質問と違う答弁だ。外務省は違う答弁を渡したのではないか」と反発した。
西田氏は「政務官になる前はどうかと聞いているだけだ」と迫ったが、生稲氏は「現在の立場にかんがみ、お答えは差し控える」と繰り返した。「なぜ答えられないのか」と西田氏が質問を重ねると、岩屋毅外相が答弁に立ち「様々な影響に鑑みてお答えは差し控えるとに答弁をしている。是非ご理解をいただきたい」と助け船を出した。西田氏は「理解できない。何をそこまで配慮しないといけないのか」と断じた。
続けて西田氏は、生稲氏にとって靖国神社はどのような存在なのかを尋ねた。生稲氏は「個人の信教の自由に関する問題であると思っている。政府として立ち入るべきものではない」と述べた。同じ質問をされた岩屋氏は「過去の戦争において尊い命を犠牲にされた英霊の皆さんが眠っておられる神社だ」と答弁。西田氏は「大臣はそう思うということだ。(生稲氏が)そういう答弁がなぜ普通にできないのか。正直、残念だ」と語った。
生稲氏はアイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーで、令和4年7月の参院選で初当選。外務政務官就任後の昨年11月には世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に政府代表として出席した。韓国政府はボイコットしたが、生稲氏が4年8月に靖国を参拝したとの報道が要因だとされていた。生稲氏は実際には参拝しておらず、誤った報道だと判明した。