旧統一教会問題再燃も時折静まる立民席、山井和則氏はにぎやか「そうだ!」「当然だ!」

立憲民主党の山井和則衆院議員

立憲民主党は、7日の衆院予算委員会で自民党の「政治とカネ」を巡る問題に加え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が新たに発覚した盛山正仁文部科学相への追及を強めた。盛山氏を巡っては朝日新聞が令和3年衆院選で旧統一教会側と事実上の「政策協定」に当たる推薦確認書に署名していたなどと報道。文科相は宗教法人を所管するだけに岸田文雄首相の任命責任も問われかねない。立民側の盛り上がりも想定されたが、山井和則氏がヤジや合いの手を入れる程度で委員会室が静寂になる場面も目立った。

質問者のリズム狂わす勢い

「大臣は旧統一教会の関連団体から選挙の応援を受けていたのではないか」

西村智奈美代表代行は7日の衆院予算委で立民のトップバッターとして臨むと、一番目の質問は盛山氏に照準を定め、こう切り込んだ。

後方の傍聴席から「とんでもない!」と合いの手が入る。絶妙なタイミングに影響されたのか、西村氏も「本当にとんでもない。事実なら首相の任命責任になってくる」と踏み込んだ。

西村氏のシナリオは、まずは盛山氏本人に事実関係を詰めていく段取りだったようだ。西村氏は「…まずは大臣に伺います」と言い直し、旧統一教会から推薦状を受けたとされる盛山氏の写真を示して追及を重ねた。盛山氏から「お写真を見て、こういうことがあったのかなと、うすうす思い出してきた」と引き出した。

西村氏のリズムを乱しかねないほどの合いの手を入れたのは山井氏だ。西村氏は質問の番が回ってくるまで、傍聴席で山井氏と額を合わせていた。質問の打ち合わせなのか、山井氏は「証書の交付が…」とささやいていた。

動きを止めない「現場監督」

テーマはスキャンダルに限らない。立民の奥野総一郎氏が北方領土の日に合わせて「北方四島への元島民の墓参をロシアに強く働きかけてほしい」と首相に訴えた際も、山井氏から合いの手が打たれた。

衆院予算委の野党筆頭理事を務める山井氏は「現場監督」さながら、委員会室を動き回る。立民議員の質問に対し「そうだ!」「当然だ!」を使い分けて合いの手を入れたかと思うと、委員会室後方の傍聴エリアに移動して同僚議員に新聞記事を示しながら何やらアドバイスしている。

率先して拍手して場を盛り上げてみせる山井氏とは対照的に、他の立民議員は一様に静かだった。

絶好の政権追及にも関わらず立民議員が、いまひとつ盛り上がらない理由について、カルト問題に詳しい立民のある参院議員は「今回の報道は旧統一教会側のリークの恐れもある。教団の思惑にのらないように真偽を見極める必要がある」と解説する。

一方、令和3年の衆院選で黒岩宇洋、今井雅人、川内博史各氏ら国会審議でスキャンダルを追及をしてきた「論客」が落選したため、近年の立民席はもともと静かとの見方もある。(奥原慎平)

重苦しい自民席前に高ぶる山井氏

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