ここ数年、台風や大雨といった自然災害の発生が目立って多くなり、停電や断水の懸念も増しています。今回は自分の経験を踏まえて、非常時に体の清潔を保つ方法をお伝えできればと思います。
私は今年から沖縄に住んでいるのですが、8月初旬に台風の影響で3日間ほど停電。お湯が使えなくなり、猛暑の沖縄で入浴できなくなってしまいました。
この非常事態に私が実践した入浴法は〝清拭(せいしき)〟。つまり、体を拭いて清潔を保つことでした。清拭に使う蒸しタオルは、電気やガスが止まった場合、お風呂の水とカセットコンロを使って代用品を作ることができます。
停電や断水に備えて、災害が予想されるときには湯船に風呂水を残しておくといいでしょう。カセットコンロで水を沸かしてお湯にした後、タオルを浸して〝温タオル〟が完成。そのタオルで体を拭けば、全身がさっぱりするだけでなく、不自由な生活の中で気持ちをリフレッシュすることもできます。
また、カセットコンロとカセットボンベがあれば、備蓄品の飲料水を使ってカップラーメンを食べたり、スープやコーヒーを作ったりすることもできます。電気やガスが使えない状況でも幅広く活躍してくれるので、ぜひ災害備蓄品リストに加えていただければと思います。(美容ジャーナリスト 加藤智一)