陸上女子やり投げの北口榛花(JAL)が19日、羽田空港着の航空機で帰国した。8月の世界選手権(ブダペスト)を制すると、今月16日に行われた世界最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)の年間上位者で争うファイナルを初優勝。「世界選手権とDLファイナルを勝つことは簡単ではないし、同時に勝ててよかった」と満足そうに振り返った。
羽田空港では大勢のファンに出迎えられ、笑顔を見せた。その後の記者会見には、世界選手権の金メダルと、日本勢初制覇となったDLファイナルのトロフィーを持参。「新しい歴史をつくれてうれしいし、女子のやり投げ界が勢いづいていったらいいなと思う」と語った。
今季は自身が持っていた日本記録を2度更新した。「記録は少し波があったけど、しっかりほしい時に投げられた。平均値も去年より上がった」と充実感がにじんだ。今後の国内大会については「ちょっと燃料不足で充電が必要な状態」として欠場する意向を示した。
出場権を獲得している来夏のパリ五輪への思いも強い。「世界チャンピオンだけど、五輪チャンピオンではない。挑戦者の気持ちで臨めるよう、しっかり準備したい」と力を込めた。