ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は18日、国連総会出席のためニューヨーク入りした。昨年2月の侵攻開始から1年半以上が経過し、欧米諸国の支援疲れが懸念されている中、19日に一般討論で演説し、世界に向けて支援継続を訴える。
ゼレンスキー氏は、侵攻を止めるため、国連加盟国に「具体的な提案をする」と表明した。侵攻開始後、ゼレンスキー氏が国連総会に出席するのは初めてで、訪米は昨年12月に続き2回目。18日はニューヨークの病院で治療を受けているウクライナ兵を見舞った。
20日にはウクライナ情勢に関する国連安全保障理事会の公開会合に参加する。ロシアメディアによると、ロシアはラブロフ外相が出席する予定で、国家元首が敵国の外相と公に相対する異例の機会になりそうだ。
ゼレンスキー氏は、ブラジルやポーランドの首脳とも会談予定。ロシアが合意を破棄した黒海経由のウクライナ産穀物輸出の正常化も図る見通しだ。(共同)