西村康稔経済産業相は19日の閣議後の記者会見で、10月に取りまとめる見通しの経済対策で民間投資を戦略的に後押しする考えを示した。「デジタル化や、人工知能(AI)などを活用した生産性向上を大胆に支援し、半導体などの開発も進めていかなければいけない」と述べた。
日本経済全体の需要不足はほぼ解消したとの認識を示した上で「需要喚起のための対策ではなく、経済構造を新しい時代にふさわしいものに変えていく政策を打ち出したい」と強調。重要鉱物の供給網強化や賃上げも支援し「エネルギー危機、物価高、やがて来るだろう金利高を乗り越えていける強い体質をつくっていく」と意気込んだ。