米商務省が19日発表した8月の住宅着工件数(速報、季節調整済み)は年率換算で前月(改定後)より11・3%減の128万3千戸と、新型コロナウイルスが流行していた2020年6月以来、3年2カ月ぶりの低水準となった。市場予想の144万戸を大幅に下回り、2カ月ぶりに減った。
米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利引き上げを背景に、住宅ローン金利が高止まりしているのが逆風となった。うち主力の一戸建てが4・3%減の94万1千戸となり、集合住宅も落ち込んだ。全体の前年同月比は14・8%減。
地域別では前月より1・0%伸びた北東部を除く3地域が減少。西部が28・9%、中西部が7・5%、最大市場の南部が4・9%それぞれ減った。(共同)