来年のパリ五輪予選を兼ねたレスリングの世界選手権男子フリースタイル74キロ級で、28歳の高谷大地(自衛隊)は初の五輪出場を決めると喜びを爆発させた。3位決定戦でフォール勝ちを収めると、両腕を突き上げて叫び声を響かせる。2012年ロンドン五輪同66キロ級金メダルの米満達弘コーチと抱き合い、「僕が五輪ですか。信じられない。すごい」と興奮が冷めなかった。
五輪3大会連続出場で兄の高谷惣亮(拓大職)の陰に隠れていたが、タックルとしぶとい組み手を練り上げてきた。激戦階級で強豪と渡り合い、五輪のメダルも期待できる実力を披露した。「武器が通用すると分かった。パリに向け、さらに研いでいきたい」と意気盛んだった。(共同)