東海道新幹線の車内で18日、史上初めてプロレスマッチが開催される。大会名は「新幹線プロレス」。JR東海によると、観覧チケットは既に完売済み。この企画は東海道新幹線「のぞみ」の車両を貸し切りにして、さまざまなイベントを行える同社のサービス「貸切車両パッケージ」を活用したものだ。実施団体のDDTプロレスによると、かつて東京ドームで激闘を繰り広げた鈴木みのる選手対高木三四郎選手という好カードが組まれ、初の試みに盛り上がりが期待される。
新幹線プロレスが行われるのは、18日午後1時9分に東京を出発する「のぞみ371号」の16号車。試合は名古屋に到着するまでの間に行われる。
DDTプロレスとJR東海によると、運賃など込みで限定グッズ付きプレミアシート(2万5000円)と指定席(1万7700円)の販売を8月5日に始めたが、開始約30分で完売したという。プロレス専門メディアによると、鈴木選手は「小田原を通過する前には終わっている」と対戦相手を挑発するなど、試合前から盛り上がりを見せている。
DDTプロレスの運営会社「CyberFight」の社長でもある高木選手は「これまでDDTプロレスはリングがない場所、例えば本屋やキャンプ場でプロレスをする『路上プロレス』を多数行ってきた。史上初となる『新幹線プロレス』は夢とロマンが詰まった試みで、戦う私たちも楽しみで仕方がない」とコメントしている。
JR東海の貸切車両パッケージは需要喚起を目的に昨年12月から本格的に販売を開始。液晶モニターやレッドカーペットなど多彩なオプションサービスも用意されており、これまで企業による新商品発表会などで利用された。(福田涼太郎)