藤井聡太七冠、8冠へ逆襲タイ 第1局超える13時間、激闘214手で決着!/将棋

永瀬王座(右)に勝利し、シリーズ対戦成績をタイに戻した藤井七冠。8冠獲得へ負けられない戦いが続く=12日午前、神戸市(撮影・甘利慈)
永瀬王座(右)に勝利し、シリーズ対戦成績をタイに戻した藤井七冠。8冠獲得へ負けられない戦いが続く=12日午前、神戸市(撮影・甘利慈)

将棋 第71期王座戦五番勝負第2局(12日、神戸市「ホテルオークラ神戸」、主催・日本経済新聞社、日本将棋連盟)前人未到の全8冠独占に挑戦する後手の藤井聡太七冠(21)が5連覇&名誉王座資格獲得を狙う永瀬拓矢王座(31)に214手でシリーズ初勝利。対戦成績を1勝1敗のタイとした。第1局を先手で落とし、負ければ王手をかけられる大一番で意地のブレーク。第3局は27日に地元・愛知県の名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で指される。

8冠か、名誉王座か-。互いの意地が、汽笛が鳴り響く神戸でぶつかり合った。

形勢が全く揺れない互角の戦い。午後10時2分、13時間を超す熱戦を制して藤井七冠が大きな1勝をつかんだ。

「序盤は右玉にしてみたんですけど、その陣形をまとめるのに苦労したところが多かった。全体を通して苦しい局面の方が多かったと感じています」

激闘を終え、大盤解説会場であいさつする藤井七冠(右)と永瀬王座=12日午後、神戸市
激闘を終え、大盤解説会場であいさつする藤井七冠(右)と永瀬王座=12日午後、神戸市

先月31日の開幕局は藤井七冠が抜群の強さを誇る先手番だったが、12時間以上に及ぶ激闘の末、永瀬王座の巧みな受けに屈して敗れた。この日の戦型は2局連続の角換わり。早い段階で藤井七冠としては珍しい右玉を採用し、意表を突いた。

がっぷり四つの展開から難解なねじり合いが続き、形勢は夜になっても互角のまま。1分将棋になり、激しい指し手の応酬が続いたが、永瀬王座の攻めを的確にかわし、藤井七冠に形勢が傾くと、「最後ちょっと寄せにいく手順が分からなくて、点数でという方針に切り替えた」と、互いの玉が相手陣地に逃げ込む相入玉を意識しながらの戦いを選んだ。最終的な互いの指し手は200手を超える激戦だった。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 中国人が観光したい国 3位「カンボジア」、2位「シンガポール」、1位は?

  2. 【主張】玉城氏の海外演説 日本の知事の資格を疑う

  3. 「SMAP再結成」を阻む、中居と木村深い溝 「木村だけは許さない」と漏らし…

  4. 「日本企業は出ていくのか?」 危機感強める中国当局

  5. ロシア軍〝弾切れ〟目前 年明けにも備蓄尽き…ウクライナに全土奪還される可能性 イランや北朝鮮からの供与なく軍の士気低下も

今、あなたにオススメ