9月2日に金沢市で行われる東西本願寺の合同法要を前に、浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺(京都市下京区)で約400年絶えることなく灯されている常灯明(じょうとうみょう)の分灯が行われた。分灯は真宗大谷派の本山、東本願寺(同区)でも行われ、2つの火は1本のろうそくに合わされ、法要が執り行われる。
西本願寺の常灯明を火種とした輪灯の火がランタンに移されると、徳照寺(石川県七尾市)の日谷照應(ひだにしょうおう)住職(73)の手によって運ばれた。合同法要は宗祖親鸞誕生850年、立教開宗800年を記念し、金沢に東西本願寺の別院があることなどから行われることになった。
日谷住職は「本山の火はなかなか地方に持っていくことができない。ありがたく法要を務めたい」と話した。(田中幸美)