特殊詐欺の被害を防いだとして、警視庁福生署と多摩信用金庫は1日、東京都立青梅総合高校(東京都青梅市)の3年、畠山丈翔(ひろと)さん(18)に感謝状を贈呈した。同署の菊地敏晃署長は「勇気ある行動だった。すばらしい」とたたえた。
福生署などによると、8月6日午後4時半ごろ、あきる野市の多摩信用金庫あきる野支店のATMで、畠山さんが入店すると、高齢女性が携帯電話のスピーカーフォンで電話しているのが聞こえた。女性が「これ、詐欺なんじゃないの」と言ったり、電話の相手の男が「詐欺じゃないですよ」と答えたりしていた。
当日は日曜日で、信金の窓口は閉まっていた。畠山さんは詐欺を疑い「自分がなんとかしなきゃ、と思った」といい、福生署に電話をかけ、対応方法を相談。署員が畠山さんのスマートフォンで、女性に詐欺であることを知らせた。
畠山さんは「これからも、見て見ぬふりをせず、自ら進んで行動できるような人になりたい」とはにかんだ。