1996年に当時の全7冠制覇を成し遂げた日本将棋連盟の羽生善治会長(52)=九段=が31日、第71期王座戦五番勝負第1局を生中継するABEMA将棋チャンネルの中でインタビューに応じ、藤井聡太七冠(21)の全8冠独占挑戦について「注目されるシリーズ。個人的にうれしい」と期待感を示した。
対局会場の「元湯 陣屋」(神奈川県秦野市)で第1局スタートに立ち会った羽生会長は、前日の藤井七冠の様子について「自然体で、いつも通り過ごしていた」。自身の全7冠制覇当時の心境について問われると、「あまりにも昔のことなので…」と笑った。
4連覇中の永瀬拓矢王座(30)と藤井七冠の対局について、羽生会長は「2人は普段から一緒に研究している間柄。現在の最先端の将棋が見られるのでは」と話していた。