将棋の藤井聡太七冠(21)が31日、神奈川県秦野市の老舗旅館「元湯 陣屋」で指された第71期王座戦五番勝負の第1局で永瀬拓矢王座(30)に敗れた後、取材に応じ、「攻め駒が少なくなり、いい指し方ではなかった。違う手があったかな」と語った。
第2局は9月12日、神戸市のホテルオークラ神戸で指される。藤井七冠は次局に向けて「早くも厳しい状況になったが、できる限りいい状態で臨んで、いい対局にできるようにしたい」と気持ちを切り替えた。
藤井七冠は2020年7月に初タイトルの棋聖獲得から、わずか3年余で全8冠同時保持の偉業に挑む。羽生善治九段(52)が1996年2月に当時の全7大タイトルを独占しているが、2017年に叡王が加わり8大タイトルとなって以降で全冠制覇が実現すれば初となる。