藤井聡太七冠、8冠へ「記憶に残る対局を」 永瀬拓矢王座も燃ゆ「名誉王座に近づけるよう頑張る」 31日、王座戦開幕/将棋

8冠制覇をかけ、いよいよ王座戦に挑む藤井七冠。将棋界だけでなく、日本中が勝負の行方を注目している(撮影・岩崎叶汰)
8冠制覇をかけ、いよいよ王座戦に挑む藤井七冠。将棋界だけでなく、日本中が勝負の行方を注目している(撮影・岩崎叶汰)

将棋の藤井聡太七冠(21)が前人未到の8冠独占をかけ、永瀬拓矢王座(30)に挑む第71期王座戦五番勝負第1局が31日に神奈川県秦野市の高級老舗旅館「元湯 陣屋」で指される。6年前から研究仲間として切磋琢磨してきた両者は決戦を前に30日、対局室の検分に臨み、記者会見。藤井七冠は大記録挑戦にも自然体を貫き、「記憶に残る対局を。全力でぶつかっていけたら」と誓った。

藤井七冠と永瀬王座 写真は第1局の検分(日本将棋連盟提供)
藤井七冠と永瀬王座 写真は第1局の検分(日本将棋連盟提供)
藤井七冠のタイトル戦全成績
藤井七冠のタイトル戦全成績

夢の全8冠独占へ-。藤井七冠が、いよいよ世紀の大舞台に上がる。

「8冠に挑戦できるのは貴重な機会だと思っている。それにふさわしい将棋が指せるように頑張りたい」

鳥のさえずりが聞こえる会見場で、スーツ姿の藤井七冠は静かに闘志を燃やした。決戦の地は、創業100年以上の「元湯 陣屋」。将棋や囲碁で300局以上のタイトル戦が行われた伝統の舞台に胸を高鳴らせた。

2020年7月に棋聖戦で初タイトルを獲得以降、全てタイトルの奪取と防衛に成功し、17連覇中。一般棋戦は全4大会を制覇中で、最後の王座を奪取すれば、前人未到の棋界統一だ。

現役棋士の全冠制覇は、日本将棋連盟会長の羽生善治九段(52)が7大タイトル時代の96年2月、プロ入りから11年2カ月で達成。防衛や奪取の失敗を経ての偉業だった。17年に叡王戦が加わって8大タイトルに移行後、全冠独占に挑むのは藤井七冠が初めて。3連勝すれば最短の9月27日、プロ入りからわずか7年11カ月で8冠達成となり、異次元のスピード記録となる。

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