岸田文雄首相の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警は31日、火薬類取締法違反容疑で再逮捕した無職の木村隆二容疑者(24)=鑑定留置中=について、岸田首相らへの殺人未遂や爆発物取締罰則違反などの容疑で追送検した。
木村容疑者は逮捕から黙秘を続けており、和歌山地検は事件当時の精神状態や刑事責任能力の有無などを調べるため9月1日まで鑑定留置を実施。地検は鑑定結果を踏まえ、起訴するかどうか判断する。
木村容疑者は4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、選挙応援に訪れた岸田首相のそばに爆発物を投げ込み、演説を妨害したとして威力業務妨害容疑で逮捕され、その後、火薬約530グラムを密造したとして火薬類取締法違反で再逮捕された。