被害が相次ぐ特殊詐欺の被害防止のため、警視庁は9日、「ブロック!詐欺」広報大使に、お笑い芸人のケンドーコバヤシさんとゆりやんレトリィバァさん、「おかずクラブ」のオカリナさん、ゆいPさんを任命し、東京都千代田区の警視庁本部で委嘱式を行った。池田克史副総監は「さまざまな年齢の方に大人気で、お子さんお孫さん世代にもアピールしていただきたい」と期待した。
委嘱式では4人が出演する動画も公開。8~9割の特殊詐欺の入り口となる固定電話対策を呼び掛け、バレーボール選手らにふんした4人が「実家の電話詐欺からブロック」などと訴えている。
警視庁によると、今年上半期(1~6月)の特殊詐欺の被害は前年同期比で約10億円増となる約38億円。池田副総監は「非常に厳しい状況で、分かっていてもだまされる」とし全世代で注意する必要性を強調した。
ゆいPさんは「日頃から特殊詐欺に腹が立っていた。絶対に駆逐してやる」と憤り、ケンドーコバヤシさんは「詐欺はどれだけ気をつけても無くなっていかないというもどかしさがあるが、それでも戦い続けるしかない」と意気込んだ。