JR東海は8日、東海道新幹線(東京-新大阪)の「のぞみ号」「ひかり号」で行っている車内ワゴン販売を、10月31日で終了すると発表した。接客にあたるパーサーの人数は1車両あたり、3人から2人に減らして運用する。飲食物の車内への持ち込み増加や、今後の労働力不足などを見据えた対応だという。
11月1日からは、グリーン車の座席に設置されたQRコードを乗客がスマートフォンなどで読み込み、飲食物を注文する仕組みを新たに導入。パーサーが座席まで届ける。QRコードは、困りごとがあった場合に乗務員呼び出しにも使える。また、各駅のホーム上の自動販売機のメニューを拡充し、車内ワゴン販売で特に人気の高いドリップコーヒーなどを販売する。
JR東海によると、駅周辺店舗での品ぞろえが充実し、乗客が車内に飲食物を持ち込むケースが増加。また乗客からは「車内販売での声かけをやめ、静かにしてほしい」といった要望が寄せられていたという。
一方、直通運転しているJR西日本の山陽新幹線(新大阪-博多)では、新大阪で乗務員一同を入れ替え、従来通りのワゴン販売を継続。QRコードによる新サービスは行わない。