外国産のアサリを国内産と偽って販売したとして、三重県警は2日、食品表示法違反(原産地虚偽表示)の疑いで、三重県内の水産物卸売会社など2社とその経営者ら5人を書類送検したと明らかにした。一部については、不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき)表示)容疑でも書類送検した。
県警によると、同県松阪市にある水産物卸売会社の男性経営者(76)は容疑を一部否認。他は認めている。県警は国内産アサリの漁獲量減少が背景にあるとみている。
書類送検容疑は令和3年8月~4年4月ごろ、中国産のアサリを三重県産と偽ったり、韓国産を熊本県産と表示したりして取引先などに販売したとしている。